ツバメ のスラローム



 慣性を最大限に利用し、捻りの利く二又に分かれた尾と 小さな体重(小さな慣性能率)によって、切れのよい方向転換ができる。 主翼を前後に偏らせて、圧力中心を重心の前後に移動させ、上下方向のモーメントを加減し、方向を自由に変えることができる。  (2000年5月制作、実寸、1号)



 尾を少し上に曲げて捻ると、尾には横向きの力と下向きの力が発生する。 このとき、翼を少し後退させて揚力中心を 重心より少し後ろにずらすと、尾に発生した下向きの力が作り出す(重心に関する)モーメントは、翼の揚力が作り出す(重心に関する) モーメントによって打ち消される。 このようにすれば、垂直尾翼がなくても、真横方向へ方向転換ができると考えられる。 (掲示パネルの説明図参照)

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