ほぼ1点ヒンジの羽ばたき飛行する タンチョウ



 大型の鳥タンチョウは羽ばたきの周期が長いので、羽ばたきの各瞬間に翼の各断面で定常・2次元流れに近い状態にあるとして、翼に作用する力を知ることができる。 進行方向に対して迎角のある翼を打ち下ろすと、翼には上前方へ向かう力が作用し、揚力と推力の両方が得られる。 一方、引き上げるときは、動きの小さい翼の基部では弱められた揚力と弱い負の推力が作用し、動きの大きな翼の先端部では弱い負の揚力と弱められた推力が作用する。 翼の迎角や引き上げ速度を巧く調節すれば、引き上げ行程での負の揚力や負の推力を消すことができる。  
(1997年11月制作、1/2縮尺、1号)



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