⑰ ユリカモメの軟着陸(空中/水面での一時停止)

 短時間、翼や尾で周囲の空気を動かして、重力および慣性力に対抗する力が作り出されるならば、軟着陸、空中や水面近くでの一時停止が可能になります。 巣などへの軟着陸、空中で地上や水面近くにいる獲物にねらいをつける瞬間、地面や水面との衝突を避けて地上や水面近くにいる獲物を捕らえる瞬間などで必要になります。 そのとき 多くの鳥が見せる独特のポーズがあります。 翼を真上まで引き上げ、手首を後方にひねり、大きく打ち下ろす動作です。 このとき 尾は一杯に広げられています。 動作は緊急離陸の場合と似ており、翼に作用する抗力が利用されていると思われます。 緊急一時停止とも言えるでしょうか。 このような動作によって、重力および慣性力に対抗する力が 短時間(できる限り長く)保持されていると考えられます。


制作:2008年6月、縮尺:1/2(全長=40cm、翼開長=92cm)







最初へ

次へ

分類表へ