弱い風に向ってホバリングする チョウゲンボウ



 中型の鳥のホバリングは 風に向って風と同じ速さで飛行すれば実現される。 風が弱いときには、推力より揚力が優先される。 揚力の増加をもたらす抗力の増加は許されてよい。 まず、翼の迎角や反りを大きくし、広げた尾を下に傾け、初列風切羽を分離させて 揚力の増加を図る。 次に、打ち下ろしと引き上げで 前後方向の動きや迎角の変化を加えて 揚力の増加を図る。 風が止まれば、力の負担が大きくても、抗力の併用や 引き上げ行程での後払いなどを含めた羽ばたきが必要。 非常に大きな尾は 風速の変化に伴う揚力や抗力の調整に有効。 両翼を上に傾けた羽ばたきは 安定性の確保や 誘導抵抗の低減に必要。  (2006年2月制作、実寸、1号)



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