遊びは鳥の脳・神経の発達を示す行動として相応しいと考えられます。 脳・神経がもっとも発達していると言われているカラスの遊びについては、 カラスの自然史【系統から遊び行動まで】(樋口広芳・黒沢令子 編著、北海道大学出版会、2010) に纏められています。 しかし、鳥の遊びは単独のものが多く、群れの遊びは少ないうえに、飛翔に関係のあるものとなると、さらに少なくなります。 上記テキストでは、 例として「追いかけ合い」が挙げられています。 「ハシブトガラスの若鳥の群れのうち、小枝などの物を持った個体を。他の個体が追いかけたり、小枝を落としては他の 個体が空中でそれをつかみ、また立場を逆転して繰り返す行動が観察されている(黒沢 個人観察)。」
2016年10月制作、1/4縮尺、1号