・H3>・翼を半たたみにして引き上げる ムクドリ の羽ばたき飛翔セス

 ムクドリの羽ばたき飛行は、高速度撮影写真の分析から、全開した翼を打ち下ろす行程と、翼を流すようにたたんで引き上げる行程から構成されている ことが指摘されています(吉良幸世、自然はともだち 南沢博物誌、自由学園出版局、2000)。 このような引き上げ行程では、周囲の空気の運動量はほとんど 変化せず、その反作用として鳥が周囲の空気から受ける力も発生しない(引き上げ行程が慣性による放物飛行である)ことを意味しています。  小型の鳥の羽ばたき動作には、手首・肘・肩の関節の屈伸や翼幅方向に異なる翼弦・迎角・反りの時間的変化だけでなく、 風切羽のたたみ・広げや隙間のできる分離なども含まれることに注意すべきです。   2012年1月制作、実寸、1号

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