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いっぱいに広げ湾曲させた翼および尾を進行方向に対して直角に立て、翼および尾に作用する抗力を 利用して急ブレーキを掛ける。 翼に作用する抗力の作用点は揚力の場合に比べて後ろへずれるので、 翼を前に(上に)突き出してモーメントのバランスをとる。 フクロウに特有な大きく張り出す靭帯や風切羽 の羽軸の湾曲なども利用して、翼を横方向および縦方向に最大限湾曲させて、抗力の増強を図る。 ブレーキの強さ(抗力)は進行速度の2乗に比例して減少し、ブレーキは滑らかに解除されて行く。 翼や尾の傾きを調節して、跳ね返り気流の向きを変えて操舵し、着地点に近づく。 停止までに落下する距離は 小さいと考えられる。 足は進行方向に伸ばし、着地時にはバネのように屈伸させて衝突の衝撃を和らげる。 宇宙から地球に戻ってきた宇宙機がパラシュートを広げて急ブレーキを掛け 地上に軟着陸するのもこれと同じことです。
2011年4月制作、1/2縮尺、1号
2011年3月11日、東日本大震災のとき、つくば観音台展示室では、震度6弱の揺れがありました。 展示作品の中には、定位置から移動したもの、向きを変えたもの、長い支柱の小型の鳥では転倒したものもありましたが、 いずれの作品にも損傷はありませんでした。 この地震は作品の安定性や構造強度の設計に問題のないことを実証してくれました。