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・足のバネを利用して飛び立つ アオサギ

 翼面荷重の小さなサギ類は、小型から大型まで、(泥底を蹴るというよりも) 強力なバネとなる長い足の屈伸と、胴部に比べて大きな長さ・面積の 両翼の振幅の大きな打ち下ろしによって、上前方へ投げ出されます。 このとき、長い足指は窄めながら泥水から引き抜かれて行きます。 翼の打ち下ろし に続く翼の引き上げでは、サギ類に特有な2点ヒンジの羽ばたきの特徴(負の推力の発生を防ぎ、揚力を連続的に作り出すために、初列風切羽の打ち下ろし の途中で次列風切羽の引き上げを始め、次列風切羽の迎角を大きくする)が顕著に見られます。 浅い泥沼といえども、助走するには、水掻の殆どない 長足・長指のサギにとっては抵抗が大き過ぎるのでしょう。 このような離陸は、水田や川沼から飛び立つ長足で僅な水掻のコウノトリやトキにも 見られます。

2010年11月制作、1/2縮尺、1号

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