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2010年8月制作、1/2縮尺、1号
華麗なタンチョウの舞の一場面、ジャンプ&スピン(舞踊では 最も美しく目立つ 高度な動作)にも、様々なタイプが見られますが、いずれも、その力学的プロセスは、バレエやフィギュアスケート
におけるジャンプ&スピンと同様であると考えられます。
あるタイプでは、まず体を起こし、両翼を真上近くまで上げ、両足を少し広げ、重心を
片方の足に移し、重心を移した方の足で地面を下方(やや前方)へ勢いよく蹴り、間髪を入れずに、他方の足で地面を下後方へ勢いよく蹴ります。 これらの動作
によって、体重を越える上向きの力と、下後方へ蹴った方向と逆の方向へ旋回するモーメントが作り出されるでしょう。 跳び上がった後は、両翼を大きく
打ち下ろし、発生する上向きの力で重力を弱め、ふわりとしなやかに着地します。 バランスは、着地時に重心を通る垂線が両足で作られる支持面内に落ちる
ように、足を動かしてとられています。
また、別のタイプでは、体を起こし、腕を斜め上に挙げ、翼角を下に曲げ(初列風切を下げ)、翼および体を
旋回方向に捻りながら(旋回させながら)、地面を下方へ蹴ります。 このとき、反作用として、地面には下方へ向かう力と旋回方向と逆方向のモーメント
が作用するでしょう。 跳び上がり旋回した後は、曲げていた翼を伸ばしながら、パラシュート効果と足のバネを利用して、滑らかに着地するのが見られます。
バランスは、着地時に重心を通る垂線が両足で作られる支持面内に落ちるように、両翼および足を動かして行われます。