② 動きの遅い対象物に対するフォトグラメトリ法で作成した3Dデータと3Dプリンタを用いたデジタル彫刻

 フォトグラメトリ法とは、被写体を取り囲むように配置した多数のデジタルカメラで同時に撮影した画像をソフトウェア上で合成し 3Dデータを作成する方法です。 例えば、有楽町ロフトの 3Dフィギュアスタジオで、それを見ることができます。 3Dフィギュアスタジオは 従来のフォトスタジオ(写真館)のプログレッシブバージョンと見ることもできるでしょう。 有楽町ロフトの3Dフィギュアスタジオは 5年前にオープンし、当時の(朝日)新聞にも紹介されました。 デジタルカ―ビングを意識して、 その切り抜きを残していたので、ここに載せておきます。


 デジタルカメラのシャッタースピ―ドは1/125秒と言われているので、このシャッターの露光時間でブレない程度の動きであれば、彫刻の鳥 や剥製の鳥に限らず、生きている鳥(例えば、ニワトリやフクロウなど、表面が1価関数で 表現できるようなもの)でも、3Dフィギュアスタジオに持ち込めるならば、デジタル彫刻ができるでしょう。

 適切な場所に置いた(もっと数の少ない)複数のデジタルカメラで同時に撮影した画像を合成して 3D データを作成するソフトが開発されるならば、 野外での鳥の飛翔姿のデジタル彫刻が可能になるでしょう。

しかし、実際に 問合せて見ると、有楽町ロフトの3Dフィギュアスタジオは 今年2月に閉店し、渋谷ロフトの3Dフィギュアスタジオも 今年7月に閉店の 予定です。 渋谷ロフトの3Dフィギュアスタジオの人の話では、人、犬、(何故か 猫でなく)兎 以外はお断りしているということでした。  3Dフィギュアスタジオが 次々と閉店して行くことは、コストが高く利用者が少ないためか、それに代わるもっと最新の技法を用いたスタジオが予定され ているのか分かりませんが、残念な事です。  

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