海上を吹く風の境界層を利用して帆翔する アホウドリ



 風速の強い境界層の上層部で風に乗って運動エネルギーを獲得した後、さらに位置エネルギーを運動エネルギーに変えて、風下に向かって海面近くまで降下・加速したアホウドリは 風速の弱い境界層の下層部で 目的の方向にある距離飛行した後、進行方向を風上に変え、残された運動エネルギーを利用して(鳥の速度がゼロになってからは風から運動エネルギーを獲得しながら)翼に当たる速度が臨界速度に達する高さまで上昇する。 そこで再び進行方向を反転し、同様な帆翔を繰り返す。 このような帆翔は ダイナミックソアリングとよばれる。 重心を旋回方向に偏らせ、水掻きのある足を用いて方向をかえる。  (2004年3月制作、1/2縮尺、2号)


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